東大大学院入試電子情報学科の専門の対策
私は以前東大の情報理工学電子情報学科の大学院入試を受けたことがあります。
結果は筆記は合格、面接は不合格という結果でした。
結局院試に合格はできませんでしたが、筆記は合格しているので東大の電子情報学科の対策について語れるはずです。
今回は東大の大学院の電子情報学科の専門試験対策についてご紹介したいと思います。
Contents
電子情報学科の専門の対策としておすすめのテキストは?
東大院の電子情報学科の専門では、電気電子回路、計算機アーキテクチャ、論理回路、アルゴリズムとデータ構造、情報通信、コンピュータネットワーク、信号処理、情報理論の分野から5題出題されます。
基本的な対策の目標としては、「現役の東大生と同じ教科書を使う」ということに尽きます。
院試を受ける受験生は現役の東大生が多いです。
教授から見ても、現役の東大生を多く合格させたいというのが本音でしょう。
よって、過去問の勉強をするのが一番ですが、基本的にテキストを使って勉強する場合は現役の東大生がどのようなテキストを使っているかを念頭に置いて参考書や問題集を選ぶことが重要です。
以下にご紹介する本は私が院試の対策として実際に使ったテキストです。
古い可能性があるので、参考書や問題集を買う前に現役の東大生がどの本を使っているのか調べた方が良いと思います。
専門の教科書は総じて値段が高い傾向があるので、購入の前にしっかり検討した方が良いですね。
電気電子回路の対策
電気電子回路の本としては、次の「電気回路の基礎」がおすすめです。
電気回路の基礎
正直勉強したのが昔すぎて内容はあまり覚えていません。
内容は難しすぎず、簡単すぎずといったところでしょうか。
この本をベースに情報を集めれば院試は対応できるかと思います。
計算機アーキテクチャの対策
計算機アーキテクチャの対策としては、「コンピュータアーキテクチャ (電子情報通信レクチャーシリーズ)」がおすすめです。
コンピュータアーキテクチャ (電子情報通信レクチャーシリーズ)
この「コンピュータアーキテクチャ (電子情報通信レクチャーシリーズ)」は電子情報学科の教授である坂井修一教授が書いています。
実際の電子情報学科の教授が書いている本なので院試を勉強する上では非常に効率よく勉強ができます。
もしかしたら坂井教授が院試の試験問題の作成担当で自分の書いた著書から問題を出題することになるかもれませんね。
他に坂井教授が出している本として「実践 コンピュータアーキテクチャ」がありますが、こちらは私は購入しておりません。
実践 コンピュータアーキテクチャ
ただ院試を受けてみての実感としては、最初にご紹介した「コンピュータアーキテクチャ (電子情報通信レクチャーシリーズ)」のみで十分かと思います。
論理回路の対策
論理回路の対策としてはこの「論理回路入門」がおすすめです。
論理回路入門
こちらも「コンピュータアーキテクチャ (電子情報通信レクチャーシリーズ)」と同じ坂井教授が書いています。
「論理回路入門」も非常に分かりやすく、演習問題も取り組みやすかった覚えがあります。
坂井教授の人間としての優しさが溢れていますね。
坂井教授にお会いしたことはないですけど。
アルゴリズムとデータ構造の対策
アルゴリズムとデータ構造の対策としては「アルゴリズムとデータ構造 (岩波講座 ソフトウェア科学 3) 」がおすすめです。
アルゴリズムとデータ構造 (岩波講座 ソフトウェア科学 3)
内容は難しいですが、ゆっくり噛みしめるように読めば理解できなくはないです。
ボリューミーで内容を理解するために時間を要するので、余裕を持って準備していきたいですね。
アルゴリズムとデータ構造に対してはいろいろな本がありますが、この「アルゴリズムとデータ構造 (岩波講座 ソフトウェア科学 3) 」の一冊で十分かと思います。
情報通信・コンピュータネットワークの対策
情報通信・コンピュータネットワークの対策としては、「ネットワーク工学―インターネットとディジタル技術の基礎 (新・情報 通信システム工学)」がおすすめです。
ネットワーク工学―インターネットとディジタル技術の基礎 (新・情報 通信システム工学)
こちらも電子情報学科の江崎浩教授が書いてるみたいですね。
院試に向けてこの「ネットワーク工学―インターネットとディジタル技術の基礎 (新・情報 通信システム工学)」で勉強したのは確かなのですが、正直こちらの本に関してもあまり記憶がありません。
ぼーつっと中身を読んでは頭から滑り落ちていたのだろうと思います。
かといって私は一応すべての分野が出題されても対応できるようにしていたので、内容を追って頭から滑り落ちていたとしても演習問題や過去問で誤魔化していたのだろうと思います。
実際にそのような杜撰な対策でも筆記はなんとかなったので、情報通信の分野に関しては過去問を中心に勉強していきましょう。
また、待ち行列を勉強する際にはこちらの「待ち行列理論」がおすすめらしいです。
待ち行列理論
私は待ち行列を勉強する上でこの「待ち行列理論」を使って勉強したのですが、正直内容が難解すぎて手も足もでませんでした。
おそらく院試でもこんなレベルの待ち行列の問題は出題されません。
基本の待ち行列の公式だったり解き方を覚えておけば十分かと思います。
難しい待ち行列の問題が出てきても多分他の受験生も解けないでしょう。
信号処理の対策
信号処理の対策としては「信号解析入門 (電子・情報基礎シリーズ) 」がおすすめです。
信号解析入門 (電子・情報基礎シリーズ)
こちらの「信号解析入門 (電子・情報基礎シリーズ) 」は内容が分かりやすかった覚えがありますね。
比較的信号処理に関しては取り組みやすい分野ではないでしょうか。
パターンも限られていますし、解き方や用語など覚えれば良いだけです。
取り組みやすい分野ではしっかり対策して他の受験生と差をつけられないようにしたいですね。
情報理論の対策
情報理論の対策としては、「情報理論」がおすすめです。
情報理論
こちらも比較的取り組みやすかったです。
過去問と演習問題を組み合わせて、取れる問題を正確にとっておきましょう。
終わりに
今回は東大の院試の電気情報学科の専門の対策についてご紹介いたしました。
ご紹介するテキストに取り組むことは重要ですが、一番重要なのは過去問を完璧にすることです。
解答がないのがつらいですが、自分で解答を作るなり研究室訪問で解答をもらうなりしてなんとしてでも過去問を完璧にしておきましょう。
やっぱり試験勉強は過去問に取り組むことが一番の近道かと思います。
院試の数学と英語の対策についてはこちらにまとめました。
よろしければぜひご覧ください。
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