コンサルは見た! 与信管理システム構築に潜む黒い野望 読んだ感想
今回は@ITというサイトの「コンサルは見た! 与信管理システム構築に潜む黒い野望」を読んだ感想についてご紹介いたします。
1.所感
この@ITというサイト良いですね。
良記事が揃っています。
普段の業務のみをこなしていれば、自分の中の世界が今アサインしている職場のみとなり、他のプロジェクトがどのようなものなのかまったく知ることができません。
このようなネットの記事やITに関する書籍を読むことで、IT業界で他のプロジェクトの動向やIT業界において起こりがちなことを知っておくことが大切です。
さて、この@ITの「コンサルは見た!」シリーズでは、「コンサルは見た! 与信管理システム構築に潜む黒い野望」と「コンサルは見た! AIシステム発注に仕組まれたイカサマ」という二つの物語で構成されています。
今回は「コンサルは見た! 与信管理システム構築に潜む黒い野望」についての感想について述べたいと思います。
システム開発ではほとんどの場合においてウォーターフォール型開発モデルが採用されます。
ウォーターフォール型は全体で要件定義→設計→開発→テストという流れで開発を行います。
プロセスをすべて終わらなければ次のプロセスに進めず、一度経過したプロセスから前のプロセスに戻ることは基本的に許されていません。
例えば、"要件定義"がすべて終わらなければ"設計"段階に移行しません。
逆に"設計"段階から"要件定義"に戻ることもありません。
IT業界では炎上するプロジェクトは多いです。
むしろ新規開発で納期が遅れたりプロジェクトが失敗しないことの方がめずらしいのではないでしょうか。
その炎上の理由は多くの場合"要件定義"プロセスに問題があることが多いです。
要件定義ではシステム全体の意思決定をします。
設計や開発は基本的に要件定義になぞって行います。
逆に言えば、要件定義が間違っていると設計や開発も間違えてしまうのです。
ITに詳しい方と一般的なお客様との間にはギャップが存在します。
別に非難しているわけではなく、ITについて知識が少ない方は「ITでできること」と「ITで難しいこと」の区別がついていないのです。
お客様の要望の中には、「今頃そんなこと言ってももう作っちゃったから無理だよ」と思うようなものがあります。
よくある例ですが、「既に建設されている10階建てのビルの2階と3階にフロアを作ってくれ」と言っているようなことも要望として言われます。
そのようなお客様にはその要望が無理だということを伝えることも一苦労です。
要件定義ではお客様の要望をしっかり聞き、テキスト化して落とし込むことが大切です。
しっかり契約書を作れば、あとでお客様の要望が二転三転しても対応することができます。
仮に私がPMになった場合には要件定義プロセスでは一段と気を付けて、プロジェクトを炎上させないように気を付けたいですね。
2.終わりに
今回は@ITというサイトの「コンサルは見た! 与信管理システム構築に潜む黒い野望」を読んだ感想についてお伝えいたしました。
最近ITに詳しくない方にどのようにITについての知識を説明するかで悩んでいます。
ホームページを作るだけでも数十万かかり、システム開発では数千万、数億という単位の費用が必要です。
ITの成果物はパソコンの中の世界であり、物体としては存在しません。
よってお客様によっては「そんな高いわけないじゃないか」とか思われる方もいるかと思います。
そのような方々にしっかり言葉で説明するためにも、これからも記事を書いて言いたいことを伝える能力を身に着けていきたいと思います。
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