二宮敦人著、鉄雄イラスト「郵便配達人 花木瞳子が仰ぎ見る」レビュー★★★★☆

2024年1月10日

今回は二宮敦人著、鉄雄イラストの「郵便配達人 花木瞳子が仰ぎ見る」を読んだ感想についてご紹介いたします。

郵便配達人 花木瞳子が仰ぎ見る (TO文庫)



1.所感

分かりづらいですが、この「郵便配達人 花木瞳子が仰ぎ見る」は二巻目です。
涼宮ハルヒの憂鬱のように、巻によってタイトルの名称が異なります。
一巻のレビューはこちらです。
二宮敦人著、鉄雄イラスト「郵便配達人 花木瞳子が盗み見る (TO文庫) 」レビュー★★★☆☆

相変わらず「郵便配達人 花木瞳子が仰ぎ見る」についてもラノベっぽさががありますが、記憶に残る作品となっています。
二宮敦人さんの小説は後半の展開が熱いです。
最初に読んでいた印象を必ずと言っていいほど後半で覆していきます。

「郵便配達人 花木瞳子が仰ぎ見る」はジャンルとしてはミステリーになるかと思います。
ミステリーというジャンルで後半に今までの印象を覆してくるのは楽しめますね。
きちんと伏線もちりばめられており、後半でミスディレクションされていたことに気づきます。

それにしても、主人公の花木瞳子さんの周りでは事件が起きすぎですね。
名探偵コナンばりの事件に巻き込まれています。

コナンとは違った作品の魅力としては、犯人の動機だったり殺人の場面を深く書いていることでしょうか。
相変わらず登場人物の心情描写を書くのがうますぎます。
もはや霊能力者並みですね。
きっとそれなりの密度の濃い人生経験をお持ちなのでしょう。
あるいは、ひたすら死について哲学を繰り返してきたのでしょうか。

1巻と比べて、言ってしまえば退屈な場面が少ないです。
1巻は花木瞳子さんとその周りの環境に焦点をひたすら当てていたからでしょうか。
私は二巻の方がおもしろいと感じました。

加えて、コミック化もされているようです。
小説からコミック化はめずらしいですね。
それなりに作品が世に広まっているのが見て取れます。
郵便配達人 花木瞳子 CASE 親指泥棒

2.終わりに

今回は二宮敦人著、鉄雄イラストの「郵便配達人 花木瞳子が仰ぎ見る」についての書評を書かせていただきました。

二宮敦人さんの小説では、こちらの「最後の医者は桜を見上げて君を想う」が世間的な評価が高いです。
私も読んでみましたが、作品としての完成度が高く、今まで読んだ小説の中でトップレベルでおもしろいと感じました。
最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)

感想もまとめてあります。
二宮敦人著、syo5イラスト「最後の医者は桜を見上げて君を想う」レビュー★★★★★
ぜひ読んでみてください。

おすすめ度
★★★★☆

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Posted by ちこ