日商簿記試験2級試験の難易度や勉強法は?
日商簿記試験は世間一般で名が通じた資格ですよね。
日商簿記試験は初級、3級、2級、1級と4つの難易度があります。
日商簿記試験は将来公認会計士や税理士を目指す人にとって、必ず勉強しなければならない資格です。
それとは別に簿記自体が全ての企業の活動の根幹を成しているため、一般企業でも簿記の資格を持っている方が重宝されてきています。
今回はそんな日商簿記試験2級の概要についてご説明いたします。
ちなみに簿記試験は飛び級での受験が許されているため、2級を受けずにいきなり1級を受験することができます。
1.日商簿記試験2級とは?
日商簿記試験2級に合格することで、高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できることを証明できます。
簿記2級の出題範囲は日商簿記と工業簿記に分かれています。
簿記試験は社会的にポピュラーかつ評価の高い資格です。
意外に思われるかもしれませんが、私が従事するIT業界においても簿記の資格は重宝されています。
特に日商簿記試験2級は履歴書に記載されているとかなり評価につながる資格です。
求人でたとえ実務経験が求められていたとしても、この簿記2級を取得していれば一定以上の能力があるとみなされ、内定をもらえる可能性すらあります。
2級に合格するためには知識も大切ですが、何よりも問題数をこなすことが大切です。
電卓を叩き続けて合格に向けてひたすら問題を解いていきましょう。
電卓のチョイスも大事です。
良い電卓を使うことで操作性の向上や時間の退縮になるため、試験を有利に進めることができます。
試験は限られた時間の中で正解を導き出す競技です。
少しでも有利な状況を作り出し、試験中全力を尽くせるようにしたいですね。
試験日
2月、6月、11月
出願時期
受験の約2か月前~受験の約1か月前
受験料
4630円(税込み)
試験時間
120分
満点
100点
合格基準
70点以上
合格発表日
各検定日の約二週間後
2.日商簿記試験2級の難易度は?
簿記2級の合格率は30%程度です。
平成28年度に問題が改正となり、難易度が上がってしまったそうです。
しかし合格率は従来と変わりありません。
とはいえ、今後合格率は下がっていくかもしれませんね。
簿記というと高専や専門校で習うイメージですが、独学でも正しい勉強法をすれば十分合格できる能力は身につきます。
まったく知識がない状態から簿記2級に合格するためには勉強時間が200時間必要だと言われています。
既に簿記3級に合格している方でも150時間の勉強が必要なようです。
いざ合格を目指すとなると、長期戦を覚悟した方が良いでしょう。
目安としては、1、2カ月の勉強期間をとると良いと言われています。
3.日商簿記試験2級の勉強方法は?
簿記の予備知識が全くない状態で2級の勉強に挑むのはおすすめできません。
3級をすっとばしていきなり2級を受験しようとしている方でも、3級の勉強から始めた方が良いです。
3級の難易度や勉強方法を知りたい方は別記事にてご紹介しておりますのでそちらをご覧ください。
前述した通り、簿記2級は日商簿記と工業簿記に分かれています。
参考書や問題集に取り組む際も、二分野それぞれテキストが分かれていてそれぞれ合格点を取れるまで取り組まなければなりません。
簿記の参考書で有名なのは「みんなが欲しかったシリーズ」と「スッキリわかるシリーズ」です。
どちらも資格のTACが出版しており、簿記の参考書と言えばこの二種類のどちらかを選んだ方が良いと言われているくらいです。
「みんなが欲しかったシリーズ」では、イラストや図を使って分かりにくい用語や簿記のルールを丁寧に説明してくれます。
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 商業簿記 第6版 (みんなが欲しかったシリーズ)
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 工業簿記 第4版 (みんなが欲しかったシリーズ)
「スッキリわかるシリーズ」はストーリー仕立てでこれまた丁寧に分かりにくい用語や簿記のルールを説明してくれます。
スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 第9版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 第6版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
どっちを選ぶかは正直好み以外にはないと思います。
レビューを参考にするなり実際に本屋で手に取ってみるなりして自分に合った参考書を選びましょう。
上記の参考書で基礎知識を身に着けたら後は実践練習です。
電卓を叩いて問題のパターンと解き方に慣れていきましょう。
パブロフ流でみんな合格日商簿記2級商業簿記テキスト&問題集
パブロフ流でみんな合格日商簿記2級工業簿記テキスト&問題集
問題になれたら後は過去問です。
こちらの過去問題集に取り組み、仕上げといきましょう。
やはり資格試験は過去問の勉強をした方が一番効率が良いように思えます。
合格するための過去問題集 日商簿記2級 ’18年2月検定対策 (よくわかる簿記シリーズ)
4.終わりに
今回は日商簿記試験2級の概要についてご紹介いたしました。
簿記2級はとにかく社会的評価が高い資格です。
もしかしたら英語などの語学系に次いで資格の中で二番目に評価が高いかもしれません。
経理などのお金関係の仕事はどの業界にもありますし、社会的に知名度も高いです。
履歴書に簿記2級があるだけでかなり華やかになるでしょう。
簿記2級の良いところは本気で勉強すれば1、2カ月という比較的短期間で取得できることです。
1、2カ月本気でやるだけでその後の長居人生で大いに役に立つことになります。
また、簿記2級の上に簿記1級がありますが、簿記1級を転職や就職目的で取得を目指すのはあまりおすすめできません。
簿記1級に合格するためには600時間~800時間の勉強時間が必要だと言われています。
社会的評価はもちろん簿記2級より高いですが、長時間の勉強時間が必要な割に簿記2級と評価はそこまで変わりません。
勉強に対する費用対効果を考えると、簿記2級でやめておくのが吉です。
簿記2級を持っているだけでも十分就職や転職で戦えます。
みなさんも簿記2級に合格して、より良い会社を目指しましょう!
他の簿記資格についてはこちらにまとめました。
日商簿記試験の種類や難易度は?
事務職の方に対しておすすめの資格はこちらにまとめました。
事務職の方におすすめの資格3選
※ご紹介している参考書、問題集のバージョンは執筆当時のものです。
新しいバージョンの参考書、問題集が発行されていないか今一度Amazon等でご確認ください。
私が今までに取得した資格の一覧はこちらになります。
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