日商簿記試験1級の難易度や勉強法は?

2019年5月4日

日商簿記試験は世間一般で名が通じた資格ですよね。

日商簿記試験は初級、3級、2級、1級と4つの難易度があります。
日商簿記試験は将来公認会計士や税理士を目指す人にとって、必ず勉強しなければならない資格です。
それとは別に簿記自体が全ての企業の活動の根幹を成しているため、一般企業でも簿記の資格を持っている方が重宝されてきています。

今回はそんな日商簿記試験1級の概要についてご説明いたします。



1.日商簿記試験1級とは?

日商簿記試験1級に合格することで、極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析ができることを証明できます。

簿記1級は商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4つの科目に分かれています。
合格するためには科目を4つも勉強しなければいけませんが、さらに簿記1級には足きりが存在します。
簿記1級の合格基準としは70%以上の得点率が必要ですが、それぞれの科目で40%以上の得点率がなくてはなりません。
たとえ他の三科目で満点をとったとしても、一科目で得点率が40%を切っていたらその時点で不合格なのです。
そのため、まんべんのない勉強が必要となります。

簿記試験は社会的にポピュラーかつ評価の高い資格です。
意外に思われるかもしれませんが、私が従事するIT業界においても簿記の資格は重宝されています。

1級に合格するためには知識も大切ですが、何よりも問題数をこなすことが大切です。
電卓を叩き続けて合格に向けてひたすら問題を解いていきましょう。

一朝一夕で知識を詰め込んだだけでは合格できません。
既に2級に合格した方でも1級は合格するまでに半年の勉強期間が必要と言われています。
よって1級に挑戦したい方はかなりの長期戦を覚悟した方が良いでしょう。

電卓のチョイスも大事です。
良い電卓を使うことで操作性の向上や時間の退縮になるため、試験を有利に進めることができます。

試験は限られた時間の中で正解を導き出す競技です。
少しでも有利な状況を作り出し、試験中全力を尽くせるようにしたいですね。

補足ですが、簿記3級、2級は試験日が一年に2月、6月、11月と3回チャンスがありましたが、簿記1級は試験日が一年に6月、11月しかなく、チャンスが2回しかありません。

他にもあまり知られていませんが、簿記試験は併願が可能です。
1級、3級は午前中から試験が始まりますが、2級は午後から試験が始まります。
1級と2級、または2級と3級の組み合わせで資格試験としては珍しく併願が可能なのです。

試験日
6月、11月

出願時期
受験の約2か月前~受験の約1か月前

受験料
7710円(税込み)

試験時間
180分

満点
100点

合格基準
70点以上
かつ 1教科の得点が40%以上

合格発表日
各検定日の約二週間後

2.日商簿記試験1級の難易度は?

簿記1級の合格条件は合格点が70点以上かつ1教科の得点が40%以上となっており、合格率は約10%程度です。

簿記2級以下は絶対試験ですが、簿記1級は相対試験です。

絶対試験とは、一定の得点率、または合格点を超えた人を全員合格にする試験です。
簿記2級の合格得点率は70%ですから、得点率が70%を超えた人が全員合格となります。
それに対して相対試験は得点調整が入り、合格率が一定になるように傾斜をつけて採点しています。
簿記1級の得点率は70%以上となっており、合格率は約10%に調整していますから、得点率が70%の人が上位10%になるようできるだけ配点を調整しているのです。

簿記1級に合格するためには500時間~1000時間の勉強時間が必要だと言われています。
期間にとなると、およそ半年以上の勉強期間をとった方が良いでしょう。

簿記1級とまでくると予備校に通うなりの努力をしている方が多いです。
独学で勉強している方でも、参考書を7、8冊使っていたりします。
1級を挑戦するには、長時間・長期間の勉強に耐えうるかなりの覚悟が必要となります。

3.日商簿記試験1級の勉強方法は?

簿記の参考書で有名なのは「みんなが欲しかったシリーズ(1級では簿記の教科書シリーズ)」と「スッキリわかるシリーズ」です。
どちらも資格のTACが出版しており、簿記の参考書と言えばこの二種類のどちらかを選んだ方が良いと言われているくらいです。

「みんなが欲しかったシリーズ(1級では簿記の教科書シリーズ)」では、イラストや図を使って分かりにくい用語や簿記のルールを丁寧に説明してくれます。

「スッキリわかるシリーズ」はストーリー仕立てでこれまた丁寧に分かりにくい用語や簿記のルールを説明してくれます。

どっちを選ぶかは正直好み以外にはないと思います。
レビューを参考にするなり実際に本屋で手に取ってみるなりして自分に合った参考書を選びましょう。

上記の参考書で基礎知識を身に着けたら後は実践練習です。
電卓を叩いて問題のパターンと解き方に慣れていきましょう。

問題になれたら後は過去問です。
こちらの過去問題集に取り組み、仕上げといきましょう。
やはり資格試験は過去問の勉強をした方が一番効率が良いように思えます。

4.終わりに

今回は日商簿記試験1級の概要についてご紹介いたしました。

就活、転職目的で簿記1級を取得するのはあまりおすすめできません。
社会的な評価の割に、勉強時間があまりにも必要となります。
そのような方は簿記2級で止めといた方が良いでしょう。

簿記1級は公認会計士や税理士を目指している方にお勧めの資格です。
簿記1級の出題範囲を理解することで、今後の公認会計士試験や税理士試験の勉強を有利に進めることができます。
特に大学で経済学や法律学を学ばなかった方は簿記1級に合格するなど受験資格を満たさないと税理士試験に受験することができなかったりするため、税理士を受験する前のステップとして簿記1級に挑戦しなければなりません。

簿記1級は専門性の高い資格となりますが、時間を捻出して合格に向かって全力で勉強を積み重ねていきましょう。

他の簿記資格についてはこちらにまとめました。
日商簿記試験の種類や難易度は?

事務職の方に対しておすすめの資格はこちらにまとめました。
事務職の方におすすめの資格3選

※ご紹介している参考書、問題集のバージョンは執筆当時のものです。
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Posted by ちこ