上流工程を主導するシステムアーキテクト試験とは?

2019年6月25日

システムアーキテクトとは、システム開発の上流工程を主導する立場のことです。

豊富な業務知識に基づいて的確な分析を行い、業務ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し、完成に導く役割を担います。

アーキテクト(建築家)という言葉の通り、「システムの建築家」としてIT業界ではなくてはならない資格です。

今回はこのシステムアーキテクト試験の概要についてご説明したいと思います。



1.システムアーキテクト試験とは?

システムアーキテクトは、開発プロジェクトの舵取りを行い、最適化されたシステムを企業に提供する能力が試される資格です。

資格取得者の仕事としては、情報技術を応用して情報システム構築の基本戦略を練ったり、ITストラテジストの提案を具現化する役割を担います。

資格取得により、IT企業はもちろん、さまざまな業界や企業で活躍が可能です。
特にシステム開発や運用を重要視する情報通信業では多くの需要があり、資格を持っていることで高く評価されることになります。

システムアーキテクト試験の対象者は以下の通りです。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、ITストラテジストによる提案を受けて、情報システム又は組込みシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導する者

出典:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sa.html

また、役割と業務につきましては次のようになっています。

情報システム戦略を具体化するための情報システムの構造の設計や、開発に必要となる要件の定義、システム方式の設計及び情報システムを開発する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。

出典:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sa.html

応用情報技術者を取得してから合格した年度を含む2年以内であれば、システムアーキテクト試験の午前Ⅰを免除することができます。
他にも、高度情報技術者試験において実施される午前Iに基準点以上とってから2年以内であれば、システムアーキテクト試験の午前Ⅰを免除することができます。
詳しくは下記を参考にしてください。

試験時期
10月第3日曜日

受験料
5,700円(税込み)

試験時間
午前Ⅰ:9:30~10:20 (50分間)
午前Ⅱ:10:50~11:30 (40分間)
午後Ⅰ:12:30~14:00 (90分間)
午後Ⅱ:14:30~16:30 (120分間)

問題形式
午前I
四肢択一式(マークシート使用)で30問出題され全問解答。
満点の60%を基準点とし、基準点以上で午前I試験通過となる。
基準点に達しなかった場合は不合格で、午前II・午後I・午後IIは採点されない。

午前II
四肢択一式(マークシート使用)で25問出題され全問解答。
満点の60%を基準点とし、基準点以上で午前II試験通過となる。
基準点に達しなかった場合は不合格で、午後I・午後IIは採点されない。

午後I
記述の中規模の問題が4題出題され、2題を選択して解答。
満点の60%を基準点とし、基準点以上で午後I試験通過となる。
基準点に達しなかった場合は不合格で、午後IIは採点されない。

午後II
論文課題形式で3題出題され1題を選択して解答。
業務経験を踏まえて小論文(2200字以上3600字以下)で論述する。
A,B,C,Dのランクで採点され、Aランクで最終的に合格となる。Aランク以外の場合は不合格。

科目免除
下記の条件を満たせば2年間、午前Iの科目免除が受けられる。
応用情報技術者試験に合格すること。
いずれかの高度情報処理技術者試験に合格すること。
いずれかの高度情報処理技術者試験の午前Iに基準点以上を得ること。

出願時期
[10月第3日曜日]
願書受付開始:7月上旬(試験の3カ月前から)
願書受付終了:8月中旬(試験の2カ月前まで)

2.システムアーキテクト試験の難易度は?

システムアーキテクト試験の合格率は毎年13%程度です。

この試験はスキルレベル4に設定されており、情報処理技術者試験の中でも最も難易度が高い区分に相当しています。

合格者の勉強時間はどれくらいか調べてみましたが、みなさんまちまちでした。
150時間勉強した人もいれば、電車に乗っているときなどの空き時間のみで合格した人もいます。

午後の論文が鬼門となりますが、おそらく実務経験をかなり積んだ方ならその広範な経験を元に論文を書けるため、過去問を数年分解くだけで受かるのでしょう。

しかし実務経験がないと受からないというわけではありません。

私の友達は学生時代にシステムアーキテクト試験を合格していました。(その友達は相当頭良かったですが…)
他のIPAの上位資格を含め、実務経験がなくてもきちんと対策すれば受かる内容となっております。

3.システムアーキテクト試験の勉強方法は?

先に断っておきますが、ネットで調べたところ、午前の試験対策方法は充実しているものの(というより応用情報技術者試験とほぼ試験範囲が同じ)、午後の試験対策についての情報が少なすぎました。
おそらくシステムアーキテクト試験に合格した人は午後試験は参考書や問題集にあまり頼らず、自らの経験を頼りに基準点を超えているようです。

しかしその中でも、論文対策としてこちらの事例集が評価が高かったです。

また、システムアーキテクト専用というわけではありませんが、こちらの情報処理の高度区分に出題される論文対策用の本を使っている人が多数いました。

他にも午後試験用の本はありましたが、amazonで評価を見ていると軒並み微妙な評価でした。
一応載せておくと、合格者はこのような参考書を使っていました。

なお、午前Ⅰと午前Ⅱは過去問と似たような問題が出題されるため、比較的対策しやすいです。

午前試験の対策としては、共通してこちら本がおすすめです。

小さいので気軽に持ち歩ける上にamazonでの評価も高いです。

午後Ⅱの過去問についてはAndroid版のみですがこちらのアプリで解くことができます。
システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問題集

4.終わりに

今回はシステムアーキテクト試験の概要についてご説明いたしました。

一般に上流工程であればあるほど年収が高くなりがちです。

みなさんもシステムアーキテクト試験に合格して年収アップを目指しましょう!

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Posted by ちこ