過眠症とは?睡眠時間が長くなってしまう怖い病気!

2019年1月26日

みなさんは一日の睡眠時間はどれくらいですか?

実は過眠症という寝ても寝ても眠気がとれなくなってしまう病気があるのです。

ロングスリーパーといわれる人々は、元々毎日9時間以上の睡眠が必要ですが、ある日突然ロングスリーパーになってしまうといった現象は起こりません。
睡眠時間が突然長くなってしまった方は、過眠症などの病気を発症してしまった可能性があります。(昔から睡眠時間が長いロングスリーパー方は、体質なため病気の可能性は比較的低いです)

今回はその過眠症の種類と症状についてまとめました。
最近睡眠時間が長いと感じる方は一度過眠症を疑ってみましょう。



1.ナルコレプシー

ナルコレプシーとは世界的に1000人から2000人に1人かかると言われており、10歳代で発症することが多い病気です。
特に日本人に発症する人が多く、日本では600人に1人が発症すると報告されています。

症状としては次のようなものがあります。

日中の耐え難い眠気と居眠りが繰り返し生じる。
居眠りは長くても30分以内と短く、目覚めたあとは一時的にすっきりする。
笑ったり怒ったりすると、突然体の力が入らなくなり、ひどいときにはへたり込んでしまう。
寝入りばなに金縛りにあったり、現実と区別がつかないような夢を体験したりする。

出典:https://www.suimin.net/step1/syndrome/type_b/

ナルコレプシーは鬱病に伴って発症することが多く、特に非定型うつ病の方に見られます。
非定型うつ病とは、20〜30代女性に多く現れる症状で、落ち込むだけでなく、イライラしたり不安になったりしますが、楽しいことがあると一転してすぐに元気にはなる病気です。しかし元気になったとしても長続きはせず、また憂うつな気分に戻っていってしまいます。

2.特発性過眠症

特発性過眠症の発症者は10~20歳代で、発症者はナルコレプシーよりやや少ないと言われています。

症状としては次のようなものがあります。

昼間の眠気と居眠りを主症状とする。
居眠りは、1時間以上続き、目覚め後はすっきりと覚醒できずに眠気が持続し、リフレッシュ感が乏しい場合が多い。
夜間睡眠が10時間以上と著しく長い場合がある。

出典:https://www.suimin.net/step1/syndrome/type_b/

日中に強い眠気が襲ってくるという点ではナルコレプシーと似ていますが、ナルコレプシーは短時間の居眠りに対し、特発性過眠症は比較的長時間居眠りしてしまいます。
また、眠った後もスッキリしないのもナルコレプシーとの違いとして挙げられます。

特発性過眠症が発症してしまう原因については良く分かっていないようです。

3.反復性過眠症

上の二つと比べて、非常にまれな疾患です。
反復性過眠症にかかる人はほとんどが10歳代で、女性よりも男性の方がかかる頻度が高いと言われています。

症状としては次のようなものがあります。

強い眠気を呈する時期(傾眠期)が3日から3週間持続し、自然に回復してまったく症状がなくなるが、その後、不定の間隔で傾眠期が繰り返し出現する。

出典:https://www.suimin.net/step1/syndrome/type_b/

反復性過眠症にかかると睡眠時間が16~18時間という異常な長さになります。

反復性過眠症になる原因はよく分かっていないらしいですが、ストレスや睡眠不足などが原因として考えられるようです。

また、症状が出る期間である「傾眠期」とその後症状が落ち着く「間欠期」がありますが、傾眠期もきちんと食事や排泄を行っているのですが、本人にはその記憶がまったくなくなります。

4.睡眠不足症候群

睡眠不足症候群とは、日本人の睡眠時間が少なくなってきたことに起因して現れ始めた病気です。

症状としては次のようなものがあります。

3カ月以上、日中の強い眠気に悩まされている
睡眠が不足しているにも関わらず、そのことに対する自覚がない
休日の睡眠時間が、平日よりも2時間以上長い
ほかの病気のせいで眠くなっているわけではない

出典:https://bit.ly/2fovUrP

睡眠不足症候群の特徴として挙げられるのは、本人が睡眠不足に気づいていないことです。

本当は睡眠不足のせいで疲労が残っているのに対し、忙しくて疲れているんだと誤認している可能性があります。
疲れているときは睡眠を長めにとるようにしましょう。

5.終わりに

以上が過眠症の種類と症状についてです。

日中のひどい眠気など、ナルコレプシーが疑われる不調が続いたときは、睡眠外来というのがあるので早めに受診しましょう。
近くに睡眠外来がない場合は、かかりつけの医師に相談するのもありです。
かかりつけ医がいない場合は、産業医や近所の内科や婦人科、小児科などに相談してみましょう。

一般に適切な睡眠時間は6時間から8時間と言われています。
過眠症が疑われる方は早めに治して生きている時間をめいいっぱい楽しみましょう!

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Posted by ちこ