工業英検(工業英語能力検定)の種類や難易度は?
工業英検(工業英語能力検定)というのをご存知でしょうか。
工業英検とは、科学文書など理系的な文書を正しく読み書きできる能力を評価する検定です。
主に英語で書かれた文章を翻訳したり、日本語を英語で書く問題が出題されます。
工業英検は1級、2級、準2級、3級、4級の五種類あります。
今回は工業英検の種類についてご紹介いたします。
1.工業英検4級
工業英検(工業英語能力検定)4級とは?化学文書を読み書きできる能力が試される
工業英検4級のレベルとしては、「工業高校、工業高等専門学校程度の工業英語の知識を有する者」を対象としているようです。
言ってしまえば高校レベルということですね。
問題を見てみると、正しい和訳を選ばせたり、正しい単語の意味を答えさせたりといった問題が出題されるようです。
すべての問題がマークシート形式であるので、比較的解きやすい問題と言えるでしょう。
受験料
2500円(税込み)
試験時間
60分
合格基準
60%
合格発表日
約1ヶ月後
2.工業英検3級
工業英検(工業英語能力検定)3級の概要とは?選択問題だけでなく和訳の問題も登場する!
工業英検3級のレベルとしては、「大学低学年、工業高等専門学校上級学年、専修・専門学校・各種学校在学程度の工業英語の知識を有する者」を対象としているようです。
この辺から大学レベルの英語に片足を突っ込んでいきます。
問題を見てみると英訳の問題も出題されていたので、英訳の対策も必要となります。
受験料
4800円(税込み)
試験時間
70分
合格基準
60%
合格発表日
約1ヶ月後
3.工業英検準2級
工業英検(工業英語能力検定)準2級とは?履歴書に堂々と書ける?そこそこの難易度!
工業英検準2級のレベルとしては、「大学専門課程・大学院課程、工業高等専門学校上級学年・専攻科程度の工業英語の知識を有する者」を対象としているようです。
レベルを聞くとかなり難易度が高そうに見えます。
この辺のレベルとなると英語で書かれた論文を読めるレベルでないと太刀打ちできなさそうです。
英訳、和訳の問題も出題されます。
受験料
6400円(税込み)
試験時間
80分
合格基準
60%
合格発表日
約1ヶ月後
4.工業英検2級
工業英検(工業英語能力検定)2級とは?和訳、英訳の問題が多数出題!翻訳者向けの資格
工業英検準2級のレベルとしては、「実務経験者を標準とし、工業英語全般の知識を有する者」を対象としているようです。
つまり翻訳家向けの資格となるのですね。
問題を見てみると英訳・和訳の問題がほとんどです。
実務経験がないとつらそうですね。
ここまでくると専用の参考書や問題集を使った点数の底上げがきつくなってきます。
純粋な英語力を鍛えてから受験に臨みたいところです。
受験料
7300円(税込み)
試験時間
100分
合格基準
60%
合格発表日
約1ヶ月後
5.工業英検1級
工業英検(工業英語能力検定)1級とは?最も高い難易度の資格!翻訳者向け!
工業英検準1級のレベルとしては、「工業英語の専門家としての実務能力を有しているレベルで、実務上工業英語を指導できる者」を対象としているようです。
完璧に翻訳者向けですね。
今までは二次試験として面接がありましたが、2017年度から試験内容が変わり二次試験が撤廃されました。
面接がなくなったことで比較的対策しやすくなったように思えます。
合格基準は今までの級では60パーセントでしたが、1級に関しては70パーセントになっています。
その上、得点が50%未満の解答が1問でもあると、合計得点に関わらず不合格となってしまうそうです。
合格率は10パーセント前後と、難関資格と言えます。
きっちり勉強を続けて合格を目指していきましょう。
受験料
16500円(税込み)
試験時間
120分
合格基準
70%(ただし、得点が50%未満の解答が1問でもあると、合計得点に関わらず不合格)
合格発表日
約1ヶ月後
6.終わりに
今回は工業英検の種類についてお伝えいたしました。
工業英検は知名度は低いものの、英語で書かれた科学系の文書を読み書きできる基礎的な知識が身につく資格です。
文系だけでなく理系の方にとっても英語が必要となります。
みなさんも工業英検を通して理系英語を身につけてみてください。
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