工業英検(工業英語能力検定)2級の難易度や勉強法は?
工業英検(工業英語能力検定)というのをご存知でしょうか。
工業英検とは、科学文書など理系的な文書を正しく読み書きできる能力を評価する検定です。
主に英語で書かれた文章を翻訳したり、日本語を英語で書く問題が出題されます。
工業英検は1級、2級、準2級、3級、4級の五種類あります。
今回はその中でも翻訳家レベルの英語力を求め始められるようになる工業英検2級についてご紹介いたします。
1.工業英検準2級とは?
工業英検準2級のレベルとしては、「実務経験者を標準とし、工業英語全般の知識を有する者」を対象としているようです。
つまり翻訳家向けの資格となるのですね。
問題を見てみると英訳・和訳の問題がほとんどです。
これは実務経験がないときつそうですね。
また、工業英検2級と1級は辞書を二冊まで持ち込みが可能です。
つまり単語をしっかりと覚える必要はありません。その分問題が難しいということにはなりますが。
受験料
7300円(税込み)
試験時間
100分
合格基準
60%
合格発表日
約1ヶ月後
2.工業英検準2級の難易度は?
工業英検2級の合格率は30パーセント前後です。
合格率から見るとそこまで難易度は高くなく、勉強すれば受かる試験のように思えますが、ネットの体験記を調べてみると工業英検2級を受験している方はほぼ翻訳者でした。
英語をマスターしている方たちがしのぎを削っていることが見受けられます。
過去問を見れば分かるかと思いますが、難易度は相当高いです。
英訳・和訳が添削できるレベルでないと厳しいのではないでしょうか。
実は工業英検は資格としては不完全という噂です。
純粋に英語力を証明するためならTOEICなどメジャーな資格に挑戦したほうが良いと思います。
資格取得に命をかけている方向けか、翻訳者が実力を証明する資格のように思えますね。
3.工業英検準2級の勉強方法は?
ここまでくるとテキストや問題集によるごまかしが効きにくくなってくると思います。
それでも役に立つのは過去問でしょう。
資格試験の勉強はやはり過去問が一番です。
工業英検2級問題集がありました。(こちらでご紹介しているのはかなり古いです。公式サイトから過去問をダウンロードできるので、そちらで勉強することをおすすめします)
工業英検2級問題集 2010ー2011
ただし、公益社団法人日本工業英語協会が提供する工業英検の問題集は答えのみしか書かれていません。
こちらの解答付きの過去問サンプルを解いてみて解説がないと厳しいようであれば英語そのものの能力を上げる必要があります。
過去問題・資料
他にも公式サイトがおすすめしている本があるようですね。
ただしあくまで私の考えではありますが、和訳・英訳が多いため純粋な英語力が問われています。
あえて購入する必要はないかもしません。
一応リンクは貼っておきます。
工業英検公式サイト書籍
ちなみに工業英検2級からは単語を覚える必要はありません。
工業英検2級、1級では辞書が持ち込めるからです。(単語を覚えていることで時短になりますが)
4.終わりに
今回は工業英検2級の概要についてお伝えいたしました。
前回も書きましたが、正直なところ工業英検は知名度は低いです。
翻訳者の中では有名な資格らしいですが、一般的にはあまり知られていないのが現実ですね。
ただし、理系の方でも英語力が求められていることは事実です。
みなさんも科学文書などの英語の読み書きの力を証明できる工業英検を受けてみてはいかがでしょうか。
工業英検のその他の級に関してはこちらの記事にまとめましたのでぜひご一読ください。
工業英検(工業英語能力検定)の種類や難易度は?
※ご紹介している参考書、問題集のバージョンは執筆当時のものです。
新しいバージョンの参考書、問題集が発行されていないか今一度Amazon等でご確認ください。
私が今までに取得した資格の一覧はこちらになります。
取得済資格一覧
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