日商簿記試験初級の難易度や勉強法は?
日商簿記試験は世間一般で名が通じた資格ですよね。
日商簿記試験は初級、3級、2級、1級と4つの難易度があります。
日商簿記試験は将来公認会計士や税理士を目指す人にとって、必ず勉強しなければならない資格です。
それとは別に簿記自体が全ての企業の活動の根幹を成しているため、一般企業でも簿記の資格を持っている方が重宝されてきています。
今回はそんな日商簿記試験初級の概要についてご説明いたします。
ちなみに簿記試験は飛び級での受験が許されているため、初級を受けずにいきなり3級や2級、1級を受験することができます。
1.日商簿記試験初級とは?
日商簿記試験初級に合格することで、業種や職種に関わらず企業人全てに必要とされる簿記の基本原理および企業の日常業務における実践的な簿記の知識を習得したことを証明できます。
日商簿記試験初級は2017年に4級に代わって新設された資格です。
初級は他の級とは異なり、ネットでの受験となります。
しかしながらネットを通しての受験と言っても自宅での受験はできず、専門の会場での受験しかできません。
初級の特徴としては、会場が空いてさえいれば毎日受験する機会があることです。
3級、2級、1級は2月、6月、11月の日曜日にしか受験することができませんでしたが、初級に関しては日時的な制限はありません。
新たに4級を廃止して初級を設けた理由としては、受験者の増加と若い世代の受験の奨励を目的としているようです。
試験日
毎日(ただし、試験会場それぞれによって開催日が異なる)
出願時期
会場によりけり
受験料
2160円(税込み)
試験時間
40分
満点
100点
合格基準
70点以上
合格発表日
その場ですぐ
2.日商簿記試験初級の難易度は?
日商簿記試験初級は2017年にできたばかりの資格のため情報が少ないです。
2017年4月1日~2017年9月30日までは受験者が2186名、合格者が1204名おり、合格率は約55.1%となっております。
約2人に1人が合格する計算です。勉強して対策すれば大丈夫でしょう。
ただし、確証はないですがこの数字はあまりあてにならないと思います。
初級は新設されたばかりなので、3級や2級、1級に既に合格した方が記念受験として一定数初級に受けに来ています。
そのような方々はほぼ確実に合格してしまうため、合格率が上がる一因となってしまいます。
合格率の高さに惑わされず、コツコツ勉強を重ねていきましょう。
3.日商簿記試験初級の勉強方法は?
新設されたばかりの資格のため、参考書や問題集が充実しておりません。
その中でも今のところこの本が評価が高いため、おすすめの一冊と言えます。
土日で合格る日商簿記初級
他の参考書としては、あのスッキリわかるシリーズの初級版もあるようです。
スッキリわかるシリーズは簿記の参考書の中でも有名なブランドなので信頼できます。
スッキリわかる 日商簿記初級 (スッキリわかるシリーズ)
簿記初心者にとってはこの本から勉強を始めると良いかもしれません。
Amazonのサイトをご覧になればお分かりいただけるかと思いますが、Amazonのレビュー数が100を超えていて、評価もべらぼうに高いです。
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4.終わりに
今回は日商簿記試験初級の概要についてご紹介いたしました。
簿記は業界問わず社会的価値が高いです。
簿記の資格を取得しておくことで、就職や転職において大きく役立つことになります。
とはいえ、初級は簿記3級や2級と比べて知名度が低いです。
3級や2級に合格して初めて社会的評価を期待した方が良いでしょう。
しかし、3級への土台作りとして初級を受けておくのも悪くはありません。
やはり上級の3級や2級とは違い、毎日どこかしらの試験会場で受験できる手軽さが良いですね。
簿記3級受験を考えている人をはじめ、簿記の知識を付けたい方はそのための土台作りとして簿記試験初級に挑戦してみてはいかがでしょうか?
他の簿記資格についてはこちらにまとめました。
日商簿記試験の種類や難易度は?
事務職の方に対しておすすめの資格はこちらにまとめました。
事務職の方におすすめの資格3選
※ご紹介している参考書、問題集のバージョンは執筆当時のものです。
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