システム監査技術者試験とは?公認会計士試験や税理士試験と並ぶ難易度!
システム監査技術者試験は、情報処理技術者試験における最高峰の一角と言われています。
難易度的はあの公認会計士試験や税理士試験と並ぶそうです。
今回はこのシステム監査技術者試験の概要についてお伝えしようと思います。
1.システム監査技術者試験とは?
システム監査技術者とは、高度IT人材として確立した専門分野をもつだけでなく、被監査対象から独立した立場で情報システムや組込みシステムに関するリスク及びコントロールを総合的に点検、評価し、監査結果をトップマネジメントなどに報告し、改善などを行う人のことを言います。
システム監査技術者は、情報処理関連企業やコンピュータメーカーなどに勤務し、システム監査を担当する部署で働く人の割合が多いようですが、コンサルティング会社に勤務する人もいます。
実はシステム監査技術者は公認会計士試験や税理士試験と比べ、難易度が高いわりに合格しても実利的なメリットが少ないです。
そのため、認知度が低く、応募者も少なくなっています。
システム監査技術者試験における対象者は以下の通りです。
高度IT人材として確立した専門分野をもち、被監査対象から独立した立場で、情報システムや組込みシステムに関するリスク及びコントロールを総合的に点検、評価し、監査結果をトップマネジメントなどに報告し、改善を勧告する者
出典:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/au.html
また、役割と業務につきましては次のようになっています。
被監査対象から独立した立場で、情報システムや組込みシステムを監査する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
出典:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/au.html
応用情報技術者を取得してから合格した年度を含む2年以内であれば、システム監査技術者試験の午前Ⅰを免除することができます。
他にも、高度情報技術者試験において実施される午前Iに基準点以上とってから2年以内であれば、システム監査技術者試験の午前Ⅰを免除することができます。
詳しくは下記を参考にしてください。
試験時期
4月第3日曜日
受験料
5,700円(税込み)
試験時間
午前Ⅰ:9:30~10:20 (50分間)
午前Ⅱ:10:50~11:30 (40分間)
午後Ⅰ:12:30~14:00 (90分間)
午後Ⅱ:14:30~16:30 (120分間)
問題形式
午前I
四肢択一式(マークシート使用)で30問出題され全問解答。
満点の60%を基準点とし、基準点以上で午前I試験通過となる。
基準点に達しなかった場合は不合格で、午前II・午後I・午後IIは採点されない。
午前II
四肢択一式(マークシート使用)で25問出題され全問解答。
満点の60%を基準点とし、基準点以上で午前II試験通過となる。
基準点に達しなかった場合は不合格で、午後I・午後IIは採点されない。
午後I
いくつかの小問からなる問題(大問)が3問出題。うち2問を選択して解答。
満点の60%を基準点とし、基準点以上で午後I試験通過となる。
基準点に達しなかった場合は不合格で、午後IIは採点されない。
午後II
2つのテーマから1つを選んで、業務経験を踏まえて小論文(2200字以上4000字以下)を記述。
満点の60%を基準点とし、基準点以上で合格となる。
科目免除
下記の条件を満たせば2年間、午前Iの科目免除が受けられる。
応用情報技術者試験に合格すること。
いずれかの高度情報処理技術者試験に合格すること。
いずれかの高度情報処理技術者試験の午前Iに基準点以上を得ること。
出願時期
[4月第3日曜日]
願書受付開始:1月上旬(試験の3カ月前から)
願書受付終了:2月中旬(試験の2カ月前まで)
2.システム監査技術者試験の難易度は?
システム監査技術者試験の合格率は14%程度です。
しかしシステム監査技術者試験は再受験者が多いため、合格率の数字の割に合格の難易度は高いと思います。
かなり実務経験が豊富な方で、100時間資格勉強を重ねても試験に落ちてしまっている方もいました。
合格者の平均年齢は41歳前後と、情報処理技術者試験の中で最も高齢です。
ただし実務経験が10年以上あるベテランの方だけでなく、実務経験が5年くらいのエンジニアでも試験に合格しているようですね。
3.システム監査技術者試験の勉強方法は?
やはり勉強に効率さを求めるならこちらの事例集がおすすめです。
システム監査技術者 合格論文の書き方・事例集 第4版 (論文事例集シリーズ)
他にはこちらの本でしょうか。
システム監査技術者 2017~2018年版
システム監査技術者 合格テキスト 2018年度 (情報処理技術者試験対策)
よくわかるシステム監査の実務解説(改訂版)
なぜかは知りませんがシステム監査技術者試験の参考書や問題集はどれも評価が高いです。
また、高度情報技術者試験の午前試験の対策としては、共通してこちら本が良いとされています。
ポケットスタディ 高度試験共通 午前1・2対応[第2版] (情報処理技術者試験)
小さいので気軽に持ち歩ける上にamazonでの評価も高く、午前試験対策の本としておすすめです。
さらにシステム監査技術者試験専用の午前対策としてはこちらの本が良いです。
システム監査技術者 午前 試験問題集 (合格精選500題)
評価も高く、使っている人も結構いました。
4.終わりに
今回はシステム監査技術者試験の概要についてご説明いたしました。
難易度の割に取得するメリットが少ないですが、勉強を重ねた時間は無駄にはなりません。
余力がある方は、自分の実力を試すためにもシステム監査技術者試験を受けてみてはいかがでしょうか?
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