カフェインの効果とは?覚醒作用以外にも様々なメリットがあった!
みなさんは勉強をするときカフェインをとっていますか?
コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物は勉強のお供に最適ですね。
実は、カフェインには眠気を覚ます以外にも様々な効能があったのです。
今回はそんなカフェインのメリットたちをご紹介したいと思います。
1.カフェインのメリットとは?
覚醒作用
カフェインと聞いてまず思い浮かぶのがこの覚醒作用ですよね。
脳内にはアデノシンという脳をリラックスさせて眠気を促す物質があります。
カフェインはこのアデノシンが作用するのを妨害し、脳を覚醒させ、眠気を覚ます効果があるのです。
記憶力の向上
米ジョンズ・ホプキンス大学で次の実験が行われました。
普段あまりコーヒーを飲まない160人の被験者を2グループに分け、さまざまな画像を見せた5分後に片方のグループに200ミリグラムのカフェイン錠を、もう片方にプラセボを服用させました。
プラセボとは、有効成分を含まない薬のことを指します。
この実験の際、体内のカフェインレベルを測定するため1時間後、3時間後、24時間後に唾液サンプルを採取しています。
すると、カフェインを服用させたグループはパターン分離の機能が強化されたことが分かりました。
パターン分離とは、小さなパターンから統合された記憶を引っ張りだす能力のことです。
パターン分離の能力が高いと、画像や景色の一部分の違いを認識しやすくなります。
昔よく行った場所で、前あった建物が違う建物に変わっているとはっきり分かるのは、パターン分離の能力のおかげです。
アルツハイマー型認知症はこのパターン分離の機能が密接に関わっているため、カフェインがアルツハイマー型認知症の予防に役立つ可能性があると期待されています。
疲労解消
カフェインは脳を覚醒させる効果があるので、疲れを感じにくくなります。
このとき注意したいのは、カフェインは疲労を直接癒しているのではなく、疲労を感じなくさせているだけだということです。
毎日カフェインに頼り過ぎていると、ある日一気に反動が来て体調を崩しやすくなるかもしれません。
解熱鎮痛作用
カフェインには解熱鎮痛作用があり、特に脳の中の血管が拡張することで起きる偏頭痛の痛みを和らげる効果が期待できます。
なぜなら、カフェインには血管を収縮させる効果があるからです。
頭痛薬の成分表をよく見ると、カフェインが含まれていたりします。
利尿作用
先ほどカフェインには血管を収縮させる効果があることを述べました。
血管を収縮させることで、一時的に血圧が上がり、腎臓を通る血液の量が増えるため、尿の量が増えます。
最終的には血液の中から余分な水分が減ると血圧が下がるので、元通りになります。
尿が増えることで体の老廃物が流れやすくなりますが、水分不足に陥りやすくなるので特に夏場は気を付けましょう。
ダイエット効果
カフェインには脂肪分解や脂肪燃焼を助ける働きがあります。
さらに、カフェインが中枢神経を刺激すると心臓の働きを活発にさせる効果があるため、運動と組み合わせることでより脂肪燃焼効果が期待できます。
運動前にコーヒー2~3杯程度のカフェインを摂取して運動した人の方が、カフェインを摂取せずに運動した人より30~50%ほど脂肪を多く燃焼したそうです。
また、カフェインを摂取することで普段より運動を長く続けることができます。
筋肉運動を行う1時間前に、カフェインが約180mg(コーヒーに換算すると約1杯半)入った飲みものをとった人の方が、そうでない人よりも運動中の疲労感が少なく、長時間運動を続けられたそうです。
これは、カフェインに集中力を高める効果があるから長時間運動を続けることができたと言われています。
2.カフェインの持続時間は?
カフェインをとってから覚醒作用が働くまでは、約30分後と言われています。
カフェイン摂取後40~50分後に覚醒作用がピークに達し、その後5~7時間ほど持続します。
逆に言えばカフェインが抜けるまで最大7時間程度かかるため、寝る前にカフェインを摂取するのは控えた方が良いです。
いつも寝る時間が24時だとしたら、その7時間前の17時以降にはコーヒーなどカフェインを含む飲み物を飲まない方が良いでしょう。
また、毎日欠かさずにカフェインをとっていると体が慣れてしまい、2、3週間には効果があまり見られなくなります。
よって普段はカフェインをとらず、ここぞというときにカフェインを摂取した方が良いです。
3.終わりに
今回はカフェインをとることによるメリットについてまとめました。
単純に眠気を覚ますだけでなく、いろいろな効果が見込めることが分かりますね。
カフェインをうまく摂取し、メリットにあやかっていきましょう!
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