田栗 美奈子翻訳「当世出会い事情――スマホ時代の恋愛社会学」レビュー★★★★☆
今回はアジズ・アンサリ著、田栗 美奈子翻訳の「当世出会い事情――スマホ時代の恋愛社会学」を読んだ感想についてご紹介いたします。
1.所感
皆さんがご存知の通り、近年では晩婚化が進んでおり、昔と比べて未婚率も上昇しています。
この「当世出会い事情――スマホ時代の恋愛社会学」は、「どうしてマッチングアプリや街コン業界が活発になっているのに晩婚化が進んでいるんだろう?」という私の長年の疑問を解決してくれました。
この「当世出会い事情――スマホ時代の恋愛社会学」にも書いてある通り、マッチングアプリや街コン業界が活発になることで、出会いの選択肢が格段に増えました。
昔は同じ学校など近場のコミュニティの中でお相手を選ぶことが多かったですが、出会いの選択肢が増えたことにより、今や世界中の方々が恋愛対象となっています。
出会いの選択肢が増えた結果、せっかくある人と付き合ったとしても、「もっと良い人がいるのでは」という心理が働いてしまうそうです。
最高の相手を見つけるためには、世界中の相手(63億人÷2)すべてをよく知り、その中の相対的に最高の相手を選ばなければなりません。
ちょっとでも欠点があり、なおかつ他によく知らない人がいるのであれば、「もっと良い人がいるかもしれない」という心理に陥ってしまうそうです。
マッチングアプリに関して言えば、ちょっとでもプロフィールに悪いところがあると、他の人、他の人とどんどん見送っていきます。
それでいて根気よく探していけばプロフィールに欠点が見つかってしまうのが出会い系の良いところでもあり、悪いところですね。
なぜ昔は成婚率が高かったというと、最初は相手の欠点に目がついても、長年一緒にいるうちに絆めいたものが芽生えてくるからだそうです。
なかなかロマンチックですね。
相手に多少の欠点があっても、良いところに目を向けずっと一緒にいようと努力することが大切かもしれません。
あと勉強になったことと言えば、日本では街コン業界に国がお金を出していることでしょうか。
初めて知りました。
どうりで街コンの会社が増えているわけです。
2.終わりに
今回はアジズ・アンサリ著、田栗 美奈子翻訳の「当世出会い事情――スマホ時代の恋愛社会学」についての書評を書かせていただきました。
私の知り合いに、街コンに100回以上参加している方がいます。
どうしてそんなに街コンに行って良い出会いがなかったのだろうと思っていましたが、この本を読んで腑に落ちました。
恋愛に今は興味がない方でも、内容としてはおもしろい本です。
みなさんもぜひ読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆
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