Javaプログラミング能力認定試験1級の難易度や勉強法は?
Javaの資格にはオラクル社が提供する資格と、サーティファイが提供する資格の2種類あります。
今回はサーティファイが提供するJavaの資格についてご紹介いたします。
サーティファイが提供するJavaの資格は、3級、2級、1級の3段階の難易度に分かれています。
難易度については以下の基準になっております。
1級:オブジェクト指向に基づく分析・設計(UML)により業務システムの流れを把握し、変更仕様に従ってプログラムの保守ができる能力を有する。なおUMLの表記はユースケース図、シーケンス図、クラス図などの基本的な知識を有する。
2級:Javaに関する一般的な知識を有し、小規模なプログラム(アプリケーション、アプレット)が適切に書ける。オブジェクト指向についての一般的な概念を理解している。
3級:Javaに関する基本的な知識を有し、簡単なプログラムが書ける。
オブジェクト指向についての基本的な概念を理解している。
出典 :https://www.sikaku.gr.jp/js/jv/org/about/content/
ちなみに2級を飛ばして1級をいきなり受験することができます。
それでは、Javaプログラミング能力認定試験において最高難易度の1級について紹介したいと思います。
Contents
1.Javaプログラミング能力認定試験1級とは?
冒頭でも書きましたが、Javaプログラミング能力認定試験1級に合格することで、オブジェクト指向による分析・設計(UML)を通して、業務システムの把握・変更仕様に従ったプログラム保守の能力を証明することができます。
Javaの3級や2級はマークシート形式でしたが、1級はパソコンを使った実技試験で行います。
試験内容としては、事前に公開されているテーマプログラム(2200行程度)に対する仕様変更、 仕様追加に対応したプログラム作成および変更仕様書の作成を行います。
1級の内容はどちらかと言うと「1からプログラムを組む」わけではなく、「あらかじめ組まれたコードを指示された通りに修正する」といった方が正しいです。
テーマプログラムはこちらの公式サイトで見ることができます。
サンプル問題
なお、6月下旬の日曜日に行われているようです。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
試験概要
試験日
6月下旬
願書受付期間
試験日の3週間前まで
受験料
7600円(税込)
試験時間
150分
出題数
2問
合格基準
60%以上
合格発表日
試験日から1カ月後
2.Javaプログラミング能力認定試験1級の難易度は?
公式発表されている勉強時間の目安は以下の通りです。
1級…70時間(2級取得後)
2級…100時間(3級取得後)
3級…110時間
1級は実技試験なので、実機でコンパイルして実行したりといった勉強が必要かもしれません。
サーティファイが提供する1級は、ほぼ純粋にプログラミングの能力を問われる問題が多いです。
実務経験のある方なら事前に勉強しなくても受かる内容だそうです。
Oracleが提供するJavaの資格とサーティファイが提供するJavaの資格を比べると、この1級の難易度はOracle Java Silver以上Oracle Java Gold未満といったところでしょうか。
ちなみにサンプル問題はこちらの公式サイトで解答とともに見ることができます。
サンプル問題
3.Javaプログラミング能力認定試験1級の勉強方法は?
本当は資格勉強は過去問をやるのが一番効率いいのですが、1級の過去問題集が存在しないようです。
サンプル問題で何とかするしかないですね。
2022年6月19日追記
コメントでご指摘いただきました!過去問題集はこの記事を書いた2年後に発売されているようです。
Java(TM)プログラミング能力認定試験 1級過去問題集
1級となるともはやいらないかもしれませんが、推薦図書としては次のようなものがあります。
これらは主にプログラミング初心者を対象としています。
サーティファイが直々に推薦している本なので資格勉強に大きく役に立つでしょう。
やさしいJava 第3版 (やさしいシリーズ)
新わかりやすいJava入門編
わかりやすいJavaオブジェクト指向編
スッキリわかるJava入門 第2版 (スッキリシリーズ)
さらに、サイトを使って無料で勉強できるようです。(プレミアム会員は月額880円)
ドットインストール
4.終わりに
今回はJavaプログラミング能力認定試験1級の概要についてご説明いたしました。
ぶっちゃけサーティファイが提供するJavaの資格よりOracle社が提供するJavaの資格の方が社会的な評価は高いです。
Javaプログラミング能力認定試験1級を勉強するくらいならOracle Java Goldの勉強をしたほうがよいと思います。
しかしこのJavaプログラミング能力認定試験1級は1万未満で受験できるのに対し、Oracle Java Goldは3万近くかかります。
万が一Goldに落ちたら3万近く無駄にすることになるので最悪ですね。
みなさんも手軽に受けられるJavaプログラミング能力認定試験1級に合格してJava言語をマスターしちゃいましょう!
他のJavaプログラミング能力認定試験につきましてはこちらの記事にまとめております。
Javaプログラミング能力認定試験の種類とは?
1級より下位の級である2級、3級の概要について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
Javaプログラミング能力認定試験2級の概要とは?
Javaプログラミング能力認定試験3級の概要とは?
ITエンジニアにおすすめの資格はこちらに書きました。
ITエンジニアにおすすめの資格3選
また、IT業界においての資格の価値についてはこちらの記事にまとめましたのでよろしければぜひご一読ください。
IT業界の資格の位置付けとは?
※ご紹介している参考書、問題集のバージョンは執筆当時のものです。
新しいバージョンの参考書、問題集が発行されていないか今一度Amazon等でご確認ください。
私が今までに取得した資格の一覧はこちらになります。
取得済資格一覧
私がおすすめする勉強法はこちらでご紹介してます。
おすすめ勉強法ベスト3
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コメント一覧
過去問は売っていますよ(リンク参照)。
私も買って勉強しています。
ご指摘ありがとうございます!
当時この記事を書いたのは2017年ですが、2019年に発売されているようです。
追記いたします!