インフラ系エンジニアに最適なネットワークスペシャリスト試験とは?
情報処理技術者試験の中で、ネットワークの最高レベルの知識を問うネットワークスペシャリスト試験は、ネットワーク社会の中で抜群の知名度とステータス性を誇ります。
やはりネットワークスペシャリスト試験をはじめとしたIPAが提供する高度情報技術者試験の資格は持っているだけで一目置かれる存在となりますね。
今回はそんなネットワークスペシャリスト試験の概要についてご説明したいと思います。
1.ネットワークスペシャリスト試験とは?
ネットワーク関係の業務に関わっている方はもちろん、ネットワークの固有技術からサービス動向まで幅広く精通し、規模かつ堅牢なネットワークシステムを構築し運用できるネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す方におすすめの資格です。
ネットワーク技術はもはやIT社会の基盤の一部なので、取得しておくと仕事に困ることはないでしょう。
ネットワークスペシャリスト試験の対象者は以下の通りです。
高度IT人材として確立した専門分野をもち、ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者
出典:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/nw.html
また、役割と業務につきましては次のようになっています。
ネットワークシステムを企画・要件定義・開発・運用・保守する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
出典:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/nw.html
ネットワークスペシャリスト試験は高度情報技術者試験の中でも一番難易度が低いと言われています。(それでも合格率は15パーセント程度ですが…)
応用情報技術者を取得してから合格した年度を含む2年以内であれば、ネットワークスペシャリスト試験の午前Ⅰを免除することができます。
他にも、高度情報技術者試験において実施される午前Iに基準点以上とってから2年以内であれば、ネットワークスペシャリスト試験の午前Ⅰを免除することができます。
詳しくは下記を参考にしてください。
試験時期
10月第3日曜日
受験料
5,700円(税込み)
試験時間
午前Ⅰ:9:30~10:20 (50分間)
午前Ⅱ:10:50~11:30 (40分間)
午後Ⅰ:12:30~14:00 (90分間)
午後Ⅱ:14:30~16:30 (120分間)
問題形式
午前I
四肢択一式(マークシート使用)で30問出題され全問解答。
満点の60%を基準点とし、基準点以上で午前I試験通過となる。
基準点に達しなかった場合は不合格で、午前II・午後I・午後IIは採点されない。
午前II
四肢択一式(マークシート使用)で25問出題され全問解答。
満点の60%を基準点とし、基準点以上で午前II試験通過となる。
基準点に達しなかった場合は不合格で、午後I・午後IIは採点されない。
午後I
中規模の問題が3問出題され、2問を選択して解答。
満点の60%を基準点とし、基準点以上で午後I試験通過となる。
基準点に達しなかった場合は不合格で、午後IIは採点されない。
午後II
事例解析問題が2問出題され、1問を選択して解答。
満点の60%を基準点とし、基準点以上で最終的に合格。
科目免除
下記の条件を満たせば2年間、午前Iの科目免除が受けられる。
応用情報技術者試験に合格すること。
いずれかの高度情報処理技術者試験に合格すること。
いずれかの高度情報処理技術者試験の午前Iに基準点以上を得ること。
出願時期
[10月第3日曜日]
願書受付開始:7月上旬(試験の3カ月前から)
願書受付終了:8月中旬(試験の2カ月前まで)
2.ネットワークスペシャリスト試験の難易度は?
実務経験あり、論述が得意な方の場合は20時間程度の勉強時間で受かるそうです。
しかし、ネットワークの実務経験がない方は半年から1年の勉強が必要とされています。
このネットワークスペシャリスト試験はスキルレベル4に設定されており、情報処理技術者試験の中でも最も難易度が高い区分に相当しています。
ネットワークスペシャリスト試験の合格率は15%程度です。
この合格率の15%程度という数字は受験者数に対する合格者数の比率のため、応募者数に対する合格者の比率はもっと低いです。
応募者数に対する受験者数の比率は65%程度のため、応募者数に対する合格率は10パーセントを切ることになります。
そんな高難易度の試験ですが、ネットワークスペシャリストは高度情報技術者試験の中でも一番難易度が低いと言われています。
ちなみに午後IIの試験は激ムズらしいですが、 採点は結構甘いという噂です。
3.ネットワークスペシャリスト試験の勉強方法は?
高度情報技術者試験の午前試験の対策としては、共通してこちら本が良いとされています。
ポケットスタディ 高度試験共通 午前1・2対応[第2版] (情報処理技術者試験)
小さいので気軽に持ち歩ける上にamazonでの評価も高く、午前試験対策の本としておすすめです。
さらにネットワークスペシャリスト専用の午前試験の対策としては、こちらの本がお勧めです。
ネットワークスペシャリスト 午前 試験問題集 第2版 (合格精選500題)
また、こちらの本を1周してネットワークスペシャリストの知識をある程度固めるのも良いでしょう。
ネットワークスペシャリスト 2017年版: うかる!
過去問はこちらの本をやると良いです。
評価が高い上に、解説がとても丁寧です。
ネスぺの剣25 ~ネットワークスペシャリストの最も詳しい過去問解説 (情報処理技術者試験)
ネスペ 26 道 -ネットワークスペシャリストの最も詳しい過去問解説 (情報処理技術者試験)
ネスペ 27 礎 -ネットワークスペシャリストの最も詳しい過去問解説 (情報処理技術者試験)
また、ネットワークの実務経験がない方はこちらの本を読んで基礎を固めておくと良いでしょう。
マスタリングTCP/IP 入門編 第5版
4.終わりに
今回はネットワークスペシャリスト試験の概要をご説明いたしました。
ネットワークスペシャリスト試験をはじめ、高度情報技術者試験の資格を取得しておくと年収が上がりやすくなります。
資格勉強を積んで、お金持ちを目指しましょう。
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