漢検4級とは?小学校から中学校の内容へ!漢字を景色として覚えよう!
漢検(日本漢字能力検定)とは、その名の通り漢字に関する能力が問われる試験です。
漢字を「読む」「書く」能力はもちろんのこと、漢字の意味を理解し、文章の中で適切に使える能力も測られます。
漢字は年齢に関係なく学べるため、3歳から102歳という幅広い年齢層の方が漢検を受験しているそうです。
漢検は10級~3級、準2級、2級、準1級、1級の12段階の難易度があります。
難易度が低い級では小学生を対象としていますが、準1級、1級までくると大学・一般程度の漢字に関する知識が必要です。
今回は漢検4級の概要についてご説明いたします。
1.漢検4級とは?
漢検4級は中学校在学程度を対象としています。対象となる漢字の数は1322字です。
漢検4級では、「漢字の読み」「漢字の書き取り」「部首・部首名」「送り仮名」「対義語・同義語」「同音・同訓異字」「誤字訂正」「四字熟語」「熟語の構成」に関する問題が出題されます。
また、漢検4級に合格することで、常用漢字のうち約1300字を理解し、文章の中で適切に使えることを証明できます。
この辺で日常的に頻繁に使う漢字はマスターしたことになるのではないでしょうか。
試験では四字熟語に関する問題も出題されます。
四字熟語は日常で見かける機会は少ないですが、教養として簡単な四字熟語くらいは知っておきたいところです。
試験日
2月、6月、10月
出願時期
受験の約3か月前~受験の約1か月前
受験料
2500円(税込み)
試験時間
60分
満点
200点
合格基準
70%程度
合格発表日
各検定日の約1カ月後
2.漢検4級の難易度は?
漢検4級の合格率は50%前後です。
漢検5級の合格率が70%程度だということを考えると、20%近く一気に合格率が下がっていることが分かります。
約2人に1人合格する計算です。
一緒に合格を目指す仲間がいれば、どちらか落ちてしまう確率が高いです。
きちんと対策して合格を目指していきましょう。
過去問を見てみましたが、難易度が高い二字の熟語の種類分け意外にも誤字を訂正する問題があります。
一つの文章から漢字の間違いを探し、間違えて使っている漢字を指摘して正しい漢字を書く問題です。
英語などで似たような問題をやった経験があると思いますが、すでに完成された文章から間違いを探すのは難しいです。
すべてが疑わしく見えてしまいますよね。
やはりここでも漢字に関するいろいろなパターンの問題が出題されます。
問題練習をこなし、苦手分野をできるだけなくした上でテストに臨むことが大事です。
苦手分野があるままテストを受けるのは不安ですよね。
苦手をしっかり潰して自信をつけてテストに挑戦していきましょう。
3.漢検4級の勉強方法は?
漢検の勉強においてはこちらの本が有名らしいですね。
動物の表紙がトレードマークです。
4級の勉強においてもこちらの本をやると良いでしょう。
漢検4級漢字学習ステップ 改訂三版
こちらの7日間完成のドリルも評価が高いです。
7日間完成は英検のテキストにもありましたね。
値段もお手頃なのがうれしいです。
7日間完成! 漢検4級 書き込み式 直前対策ドリル 改訂版
また、本番に近い勉強を取り入れたい方はこちらの問題集をやると良いでしょう。
本番の良い予行練習になります。
漢検 4級 実物大過去問 本番チャレンジ!
苦手分野を徹底的に潰したい方はこれらをやると良いかもしれません。
狙った分野を重点的に勉強することができます。
分野別漢検でる順問題集4級 新装四訂版 (分野別 漢検でる順問題集)
漢検4級分野別問題集 改訂二版
なお、漢検4級で過去に出題された問題はこちらで確認することができます。
漢検問題例
4.終わりに
今回は漢検4級の概要についてご説明いたしました。
中学生になると漢字練習をやらなくなりますよね。
まぁぶっちゃけ言ってしまえば書きまくって手で覚えるよりも見て漢字を覚えた方が圧倒的に効率が良いと思います。
勉強法のひとつに覚えておきたい内容を景色として覚えるというのがあります。
極めた人だと教科書をまるまる一冊覚えて頭の中でページをめくることができるそうです。
テスト中にこの技術を使えばカンニングをしてるも同然ですね。
私もこの勉強法を習得しようとしたことがあります。
確かに訓練を重ねることでだんだんとこの勉強法を習得することができます。
最初は数文字、次は一行、次は一段落、次は1ページと訓練によってだんだん景色として覚える量を増やすことができます。
ただし、この勉強法は致命的と言える欠点があります。
それは覚えておきたい内容だけでなく日常のささいなことでも忘れられなくなり、嫌な出来事も脳にこびりついてしまうということです。
人の脳は寝ている間に必要な情報といらない情報を分け、いらない情報を消しています。
いらない情報がどんどん溜まってしまうと脳を圧迫してしまい、日常生活に支障をきたしてしまいます。
情報を取捨選択することで脳のキャパシティを一定に保ち、新しいことを覚えやすくしたり嫌な出来事や覚える必要のないささいな出来事をできるだけ忘れさせて精神を安定させているのです。
しかし、景色として覚える勉強法を多用すると日常のささいなことや嫌な出来事をなかなか忘れることができなくなります。
いらない情報がどんどん溜まって脳にこびりつき、脳や精神に負担をかけてしまうのです。
景色として覚える勉強法は諸刃の剣です。
おそらく相当精神的に強い人か幼いころから景色として覚える癖がついている人しか使いこなすことができないのではないでしょうか。
しかしながら、漢字においては最小限の労力で景色として覚える勉強法が役に立ちます。
熟語を無視すると漢字は一文字しかありません。
景色として覚えても覚える情報量が少ないため、そんなに脳や精神を圧迫することはないでしょう。
熟語を覚える際にも2文字から4文字ほどしか覚える必要はありません。
もし興味があれば漢字を景色として覚えるのを試してみてください。
きっと圧倒的に効率よく漢字に関する知識を吸収することができるはずです。
漢検の他の級については、こちらの記事にまとめております。
漢検の種類とは?
4級より上位の級である3級、4級より下位の級である5級について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
漢検3級の概要とは?
漢検5級の概要とは?
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