工業英検(工業英語能力検定)1級の難易度や勉強法は?
工業英検(工業英語能力検定)というのをご存知でしょうか。
工業英検とは、科学文書など理系的な文書を正しく読み書きできる能力を評価する検定です。
主に英語で書かれた文章を翻訳したり、日本語を英語で書く問題が出題されます。
工業英検は1級、2級、準2級、3級、4級の五種類あります。
今回はその中でも最も難易度が高い工業英検1級についてご紹介いたします。
1.工業英検準1級とは?
工業英検準1級のレベルとしては、「工業英語の専門家としての実務能力を有しているレベルで、実務上工業英語を指導できる者」を対象としているようです。
完璧に翻訳者向けですね。
今までは二次試験として面接がありましたが、2017年度から試験内容が変わり二次試験が撤廃されました。
面接がなくなったことで比較的対策しやすくなったように思えます。
合格基準は今までの級では60パーセントでしたが、1級に関しては70パーセントになっています。
その上、得点が50%未満の解答が1問でもあると、合計得点に関わらず不合格となってしまうそうです。
また、工業英検2級と1級は辞書を二冊まで持ち込みが可能です。
つまり単語をしっかりと覚える必要はありません。その分問題が難しいということにはなりますが。
受験料
16500円(税込み)
試験時間
120分
合格基準
70%(ただし、得点が50%未満の解答が1問でもあると、合計得点に関わらず不合格)
合格発表日
約1ヶ月後
2.工業英検準1級の難易度は?
工業検定1級の合格率は約10パーセントです。
難関と言っていいレベルですね。
ただし、この数字は2017年度に試験内容が変わる前の数字です。
試験内容が変わった後の合格率の数字は分かりません。(大体の資格試験においては試験内容が変わっても合格率は変えないようにするはずです。しかし確かなことは言えません。責任は取れません。)
とにかく、難しいことは確かです。
実務経験を積むなり問題集を片っ端からこなすなりして対策しておきましょう。
3.工業英検準1級の勉強方法は?
ここまでくるとテキストや問題集によるごまかしが効きにくくなってくると思います。
それでも役に立つのは過去問でしょう。
資格試験の勉強はやはり過去問が一番です。
工業英検1級問題集がありました。(こちらでご紹介しているのはかなり古いです。公式サイトから過去問をダウンロードできるので、そちらで勉強することをおすすめします)
工業英検1級問題集 2011-2012年度版
他にも公式サイトがおすすめしている本があるようですね。
ただしあくまで私の考えではありますが、和訳・英訳が多いため純粋な英語力が問われています。
あえて購入する必要はないかもしません。
一応リンクは貼っておきます。
工業英検公式サイト書籍
さらに、公式サイトが紹介する本以外にもこんなものがあるようです。
工業英検1級のすべて: 合格者が語り、指導者が明かす
工業英検1級の合格体験記がなさすぎるので「工業英検1級のすべて―合格者が語り、指導者が明かす」の質のほどは分かりませんが、Amazonでの評価をみる限り期待はできそうですね。(ただし2017年度に試験内容が変わる前の工業英検の対策です)
ちなみに工業英検2級からは単語を覚える必要はありません。
工業英検2級、1級では辞書が持ち込めるからです。(単語を覚えていることで時短になりますが)
4.終わりに
今回は工業英検1級の概要についてお伝えいたしました。
工業英検2級、1級は翻訳者向けの資格です。
問題が難しい上に資格としては不完全という噂なので、翻訳者の方以外は積極的に取らなくても良いと言えるでしょう。
世間的な知名度も低いです。
しかし逆に翻訳の仕事をしている方にとっては、工業英検に合格することで自分の実力をアピールすることができます。
興味のある方はぜひ工業英検を受験してみてください。
工業英検のその他の級に関してはこちらの記事にまとめましたのでぜひご一読ください。
工業英検(工業英語能力検定)の種類や難易度は?
※ご紹介している参考書、問題集のバージョンは執筆当時のものです。
新しいバージョンの参考書、問題集が発行されていないか今一度Amazon等でご確認ください。
私が今までに取得した資格の一覧はこちらになります。
取得済資格一覧
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