野球の左右病とは?意味・由来・批判される理由をわかりやすく解説
野球の左右病とは?意味・由来・批判される理由をわかりやすく解説
「左右病(さゆうびょう)」とは、野球界で使われる俗語で、相手投手の左右(右投げ・左投げ)に過剰に反応して打者を起用する采配を揶揄する言葉です。
本来は「プラトーンシステム」と呼ばれる合理的な戦略の一種ですが、左右だけに囚われて柔軟性を欠く起用になると、皮肉を込めて「病」と表現されます。
なぜ「病」と呼ばれるのか
「右投手には左打者」「左投手には右打者」という起用法は基本的なセオリーですが、選手の調子や個別の相性を無視してまでその原則に従うと、非合理的になります。
このような偏った思考や硬直的な起用法を「左右病」と呼び、批判の対象となるのです。
典型的なケース
- 左投手が出てきた途端に、調子の良い左打者をベンチに下げてしまう
- データ的に得意な相手なのに、左右の都合で出場できない
- 監督が過度に左右を意識して打線を組み、逆に攻撃のリズムを失う
批判されやすい状況
例えば、巨人の原監督や阪神の岡田監督が左右病と揶揄されることがあります。
特に若手選手や左打者が、左投手の登板によって起用されないケースでは「育成を阻害している」と批判が起きやすいです。
左右病の長所と短所
観点 | 長所 | 短所 |
---|---|---|
分かりやすさ | 左右の組み合わせで方針が明確 | 個別事情を無視しやすい |
選手起用 | 控え選手に役割を与えやすい | 主力でも左右で外される場合がある |
戦術性 | 一定のセオリーとして機能 | データに基づかないと逆効果 |
まとめ
「左右病」は、理屈ではなく機械的な左右起用になった場合に起こる、野球界特有の偏見や批判です。
本来はプラトーン戦略として有効な方法でも、状況に応じた柔軟な判断がなければ逆効果になる可能性があります。
見る側としても、監督の采配が「戦略」なのか「病的なこだわり」なのかを見極める視点が大切です。
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